アメリカで権威のある賞のひとつ「コールデコット賞(Caldecott Medal)」
最も優れた児童向け絵本の作者に贈られる賞です。
この賞を2度受賞したSophie Blackall(ソフィー・ブラッコール)の絵本を娘が読んでいたので、今回はこの絵本を紹介します。
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Farmhouse
Over a hill, at the end of a road, by a glittering stream that twists and turns stands a farmhouse.
引用 Farmhouse
作者のSophie Blackallが実際に購入した酪農場で見つけた荒れ果てた家。
この家では、100年前に12人の子供たちが家族と暮らしていました。
当時のにぎやかな生活の様子が描かれています。
子供たちが農場のお手伝いをしたり、家族で食卓を囲んだり。
そして月日は経ち、子供たちは成長して家を出ていきます。
住む人がいなくなると次第に朽ち果てていく家…
古き良き時代に実際にいた家族、家の様子が叙情的に描かれています。
● 題名 Farmhouse
● 作者 Sophie Blackall
● 出版社 Little, Brown Books for Young Readers
● 発売日 2022年
● ページ数 48ページ
● 対象年齢 4歳〜
● 語数 約780語
注目はこの絵本のイラスト
この絵本のイラストは、墨、水彩、ガッシュ、色鉛筆のほか、作者がこの家で実際に拾ってきた壁紙や衣類、カーテン、新聞、紐などを使って描かれています。
当時使っていたものを利用してコラージュした作品を見ると、作者がこの家族、この家、そしてこの土地に敬意を持って作ったことがよく伝わってきます。
我が家では
娘は、ただ単に昔の農家の話としか捉えていないようでした。
どこか哀愁漂うこの絵本は、大人の方が心に響く気がします。
私もこの絵本を読んでみて、「両親がいなくなったら実家はどうなるのだろう」とふと思ってしまいました。
繰り返し読みたい ・・・ ★★★
※我が家の主観で、おすすめ度合いを5段階評価しています。